| 第9回若山牧水賞 |
| ■受賞者 |
米川 千嘉子(よねかわ ちかこ)氏 |
 |
| ■受賞作品 |
歌集『滝と流星』
◎発行所/短歌研究社
◎発行年月日/平成16年8月10日 |
| |
〜自選15首〜
・鳩のやうな新人銀行員の来て青葉の新興住宅地に迷ふ
・息子の白いお尻ももうすぐ見なくなる洋服をきた母と子になる
・神は滝であるといふしづけさははるかな日あまた苦しむ人を救へり
・午前二時流星だよと起こしにゆく息子の部屋まぼろしの乳のにほひ
・空爆の映像果ててひつそりと<戦争鑑賞人>は立ちたり
・空爆のたびに身体に穴のあく病アメリカに日本に無きや
・煙のやうなれどわたしの支配欲ひかる言葉はゆつくり夫へ
・われの匂ひのセーター脱ぐと目をつむりだれにも言はぬ反省をする
・お軽、小春、お初、お半と呼んでみる ちひさいちひさい顔の白梅
・似るな似るなといひて育ててきた息子冷蔵庫にてあたまを冷やす
・あをいあをい宇曾利山湖に後ずさり消えゆくやうな夫と子を撮る
・夢二美術館出づれば雪のふりだして管のやうなるをんなにも雪
・白鳥のしろの深さは無力なるものの深さと見てゐる今年
・ぼたん雪 夭折の子のクローンが生まれたらなほ悲しからむよ
・何も答へず思ひたければ思へといふ古墳のやうな人と散歩す
|
| ■プロフィール |
茨城県谷和原村在住
昭和34年 千葉県野田市生まれ
早稲田大学第一文学部卒業
現在、「かりん」の編集委員
|
| ■受賞歴 |
| 昭和 |
60年 |
「夏樫の素描」50首により第31回角川短歌賞授賞 |
| 平成 |
元年 |
歌集「夏空の櫂」により第33回現代歌人協会賞受賞 |
| 平成 |
6年 |
歌集「一夏」により第4回河野愛子賞受賞 |
|
|
|
|
| ■作歌活動 |
昭和54年 「かりん」入会
歌集:「夏空の櫂」「一夏」「たましひに着る服なくて」「一葉の井戸」
歌集:「四季のことば100話」等
|